今日見てきた。
とても良かったです。
山田洋次監督、素晴らしいです。
気が付くと、この人の映画を見ている。
「母べぇ」
大泣きをする映画ではない。
でも、ぐっと心に染み入る、人間映画だったなぁ。
あの頃は、貧しかったけど、心は豊かだった!
って言う映画ではない。
あの頃は、本当に大変で、理不尽で、哀しい時代だった。
でも人は一生懸命生きて行くって、そういう映画。
そう解釈している。
そうやって、過去を描く映画が沢山有る。
そんな中、
これは無いだろうと思われた、バブル時代を描いた
「バブルへGO!」が上映された時、
あの最低な時代でも、やっとこうやって、
ある意味”昇華”されて、シャレで語ることができたんだなぁと、
思った。
「母べぇ」をみて、
今僕等が生きている、このもっと最低な時代も、
いつの日か映画化されるのだろうか。
”あの頃はみな、一生懸命生きていた”とか、
そんな風に言われたりするのかなぁ、なんて思った。
誰の事を映画化するんだろう。
2000年代の日本を題材に、
純日本人を描く映画なんて有るのかなぁ。
でも今日の日本アカデミー賞は、良かったなぁ。
でも、良かったのかなぁ、と思う側面もある。
いやそれは、監督や役者さんにではなく、
取り巻く世の中の悪い風潮。
映画は流されないで欲しい。