ペルーへの旅 初日
4月27日から5月6日まで、行ってきましたペルー!
もうあれから1ヶ月半。
やっと日記として起こす気になった。
何しろ10日間と言う行程、気持ちが落ち着く前に書いたら、
とても書ききる事は出来ないだろうと思い、
帰国して1ヶ月半が経とうとする今、記憶を残そうと思う。
結婚6年目、ま、新婚旅行って事で良いかも。
お互いフリーみたいなもんで、なかなか休みも合わないし、長期の休みも無い。
良いタイミングでお互い長期の休みが取れたので、思い切って!
俺にとっては中学からの夢。ペルー。
遂に・・・。
4月27日(月)
前日の沼津みなと新鮮館オープニング・沼プロライブ、
コーストFM番組収録2本、その他もろもろの疲れを引っ張ったまま、
6:00ビンビンに起床。準備はすでに万端。胸が高鳴る。
一度家を出るが便意を感じダッシュで戻る。
踏ん張り中に胸に掛けてあったデジカメが床に落下。
小さな事だがここで二つ済んでおいて良かった。
厄落としみたいなもんか。
両家母の見送りの中、新品の旅行バッグを抱え、7:01の電車で沼津駅へ。
ここから長い長い旅が始まる。
7:30沼津駅から京成バスで成田空港まで。
10:30着、時間が有るので空港を散策、お茶漬けを食べる。
日本食も暫くないだろうし。
また、現地とは14時間の時差が有るので、
それを楽しむためって事も無いが、時計をもうひとつ、スウォッチを買う。
後にこれがなかなか楽しかった。「今は日本は早朝か」など。
12:50チェックインカウンターに行き、
ボディチェックに2度引っかかり、(キーホルダーとデジカメ)
出国手続き担当の態度の悪さにムカッとしつつ、
16:05インターコンチネンタル航空で離陸!
通路側の席だったので離陸の感動は得られず残念。
ここからが長い。食事2回、おやつ2回、映画2本、着く前に揺れたが、
日本時間3:55、現地時間13:15分ヒューストン到着。
フライト時間、12時間・・・。長かった。
空港を出る事無く、空港内でペルーへ向かう飛行機を待つのだが、
俺は人相が悪いのだろうか、セキュリティーに3度引っかかる。
キーホルダー、ベルト、ポケットのコイン。
しかも、入国審査で全部の指の指紋と顔の画像も撮られた。
皆やっているようだったけどさ。
まぁ、ジャパニーズが舐められない様にと、
ロン毛ボサボサのヒゲボウボウでは有ったが、それが怪しいのか。
そして2時間半程待ち・・・。
なぜか空港に巨大ギターが有った。
15:55ペルーのリマ行きスターペルーに乗り出発。
窓際だったので景色は最高!
上空からの雲海や沈む夕日も見る事が出来た。
しかし、急にサービスが悪くなった。やはりと言う感じで。
隣りにペルー人のおじさんが座った。
リマに住む家族に会うそうでごきげんで酒を飲んでいた。
そして俺に「エスパニョーラ?」と聞いて来た。
「ノー、ハポネス」と答えるとフムフムと。
ここから俺の”エスパニョーラ=スペイン人”疑惑が、そこかしこで起こる。
23:00リマ到着。実に7時間のフライト。
日本時間では9:00って事に成るか・・・。
なんだかんだ家を出てから31時間くらいって事。
時差ぼけするかと思ったけど、3〜4時間置きに寝たり起きたりで、
単純に寝不足な感じ。
それより、クーラー効き過ぎで具合が悪くなる。鼻と喉。
奥さんは飛行機の揺れで具合が悪くなる。
受付でリマ市街の地図を貰って丁寧に「ありがとうございます」と言うと、
受付の女性がスペイン語で
「日本人ですか?日本語は美しいので勉強しています」!と。
ここから出来るだけ綺麗な日本語で話そうと決める。
今回は2人で作った完全オリジナルツアーだった。
良くあるツアーを利用すると、まず基本的に高い。
短い時間でせっかく夢にまで行きたかった所を移動するのは嫌だし、
とにかく気の済むままゆっくり見たい。その場所で考えたい。
とは言え、分からない事もあるので、現地のミッキーツアーと連絡を取り
サポートしてもらえる所はサポートしてもらった。
結局、俺達にとっては素晴らしい内容になった。
ミッキーツアーの太田さん、ありがとう!
で、リマの空港を出ると「高橋」札を持ったおじさんが居る。
促されるままにミッキーツアーの車に乗り、
最初の宿泊場所「ホテル・サン・アグスティン・リビエラ」到着。
優しいおじさんだった。初のチップを渡す。
しかし、町もそうだが、ホテルの臭いもなじめない。
大都市の様だが、12階の窓からの景色は、
ポツポツと有る灯りと、クラクションの音。風呂は、良くある外国風。
石けんの香料は強く、リンスは無い。水道水は飲めない。
何だか寝付けず、足湯をしたりして2:00消灯。う〜ん、風邪っぽい。
ペルーの国土は日本の3、4倍。ほぼ赤道直下から南緯18度までと縦に長い。
乾燥地帯から密林地帯まで、また6000mのアンデスもある。
アマゾン川もペルーのアンデスが源流。
地域によって異なる風土と気候、風習、不思議な魅力いっぱいだ。
お金はソルと、その下のセンティモ。ドルでもいける。
最近、日本通りが出来たばかりで移民も多い。
そうだ、今回の旅で一番気をつけようと思ったのは健康と安全。どうなるか。
ペルーへの旅 2日目
4月28日(火)
5:00起床。朝食はバイキング形式。良くある外国の朝、みたいな感じ。
日本では禁止のコカ茶を飲んでみるが、わらみたいな味。
そうだ、ここはもう夢にまで見たペルー。首都”リマ”なんだ。
南米大陸の太平洋岸の中心。人口およそ790万人のペルーの首都!
海岸砂漠地帯で、年間を通してほとんど雨が降らない。
5月にほんの少しだけ”インカの涙”と呼ばれる霧雨が降る。
ユネスコの世界遺産にも登録されている。
少し肌寒かったが半袖半ズボンに着替え、いざ”ナスカ”へ!
6:15ミッキーツアーのおじさんが迎えにくる。
そこから観光バスのターミナルに移動し、
クルスデルスールと言う観光バスに乗る。
とてもインカ的な建物、バスなのよね。
ここでもまた「エスパニョーラ?」違う!
ボディーチェックにも引っかかり、何とか乗車。
それにしてもバスが寒い。エアコン効き過ぎだぜ相変わらず。
向こうの人は何でもエアコンが効き過ぎ・・・。
だがしかし、そんな事も吹っ飛ぶ様な景色が連発する。
パンアメリカンハイウェイを行く行程は4時間。
見た事無い風景が果てしなく続く。
町並みは昭和30年代の日本の様な感じ。戦後?って位。
バラックが多いのだ。日本車も多いが、ボンネットトラックも居る。
BMWだっているけどね。日本の高級車もたまに。
砂漠地帯が続く。見える山は全て砂の山。
でも頂上に鉄塔が建っている。岩の山なのか?
全く整備されていない道路沿い。砂漠かと思いきや、
田んぼや畑、海も見えて来た。スペインのリゾートっぽい所も有る。
相変わらず山に木は無い。平地にたまに有る位。
壊れた家、日干しレンガの山、アメリカ西部のガソリンスタンド?
産廃の山、発掘調査中の丘、昭和の日本車、新興住宅街、
ゴミ収集する人、牧場、農村、高速度道路、トゥクトゥク、
フジモリ元大統領の娘さんの名前KEIKOのペイント、
とにかく気が抜けなかったが、4時間、長い道のりだった。
12:00イカに到着。
リマからパンアメリカンハイウェイで南におよそ308㎞程。
荒涼とした砂漠の真ん中にこつ然と現れるオアシスがイカの町。
ぶどうが有名でもちろんワインも。
しばらくすると、今日のガイドのブレイディとドライバーのジョージが来る。
パンアメリカンハイウェイをぶっちぎり、パルパ経由でいざ、憧れの”ナスカ”へ!
自己紹介をしながらだんだんとアニメの話し、漫画の話しへ。
彼らは20代程で、日本人程すれていないが今時だ。ゲームが大好き。
山岳地帯を走行中、岩肌に浮かぶインカフェイスを見せてくれた。
確かに!こんな物が頭上に有るなんて!
だが俺には、昭和の特撮”アクマイザー3”の”ズシーン”に見えた・・・。
その後、ナスカの地上絵の研究に人生を注いだ、マリア・レイチェ博物館に寄る。
住んでいた家、研究道具、お墓も見る。グッと来る。この人だよっ!
そう言えばここはもうナスカだ・・・。
ナスカは紀元前100年〜800年に海岸から80㎞程の乾燥地帯に栄えた文化。
あの地上絵はずっとずっと前の物なんだよね。
1939年にポール・コサックが発見。500平方キロメートルの範囲に広がる。
動植物は30程、図形は300を越える。
その後、ナスカ平原にあるミラドールと言う塔に向かう。
マリア・レイチェが地上絵を研究するために立てた30m程の塔。
登ってみると・・・!?もしかして、これが地上絵か!?
地上からは何も見えなかったが、何か見えるぞ。木と手だ!
これが地上絵!?こんな物なのか!?
取りあえずパンフレットを買って、セスナに乗るために空港へ。
緊張感が高まる。遂に上空から見るのかと!
他の日本人2人と僕ら2人そしてパイロットの5人で出発。
俺は助手席で最高の観覧位置をゲット!しかし、木の葉の様に揺れる・・・。
ヘッドフォンをしてパイロットからの説明を受ける。
100m前後の大きさの地上絵が小さく見えて来た。
クジラ、宇宙人、サル、犬、コンドル、クモ、ハチドリ、フラミンゴ、オウム、
木、手、また地上に描かれる無数の直線もたくさん見る事が出来た。
右へ旋回左へ旋回、奥さんはグッタリだったが俺は絶好調だった!
予想以上に見えにくい。これでは上空からだって見つけにくい。
長い間見つからなかったのも分かる・・・。
中学から夢見ていた景色は想像以上だった。凄過ぎる!
だが、かなりの範囲で洪水にやられている。
パンアメリカンハイウェイなんて、作った時に地上絵に気が付かず
絵の上をぶっちぎって作られているのだ・・・。
世界遺産が、破壊され始めている。人にも自然にもよって。
お土産を買って、ナスカの墓地へ。
墓地荒らしにも合っている様だが、お墓は、代々埋めずに、
屋根を付けて何世代にも渡って埋葬していたそうで、
また乾燥しているので、いっぱい有った。
偉い人程深く埋めるそう。天の高さと比例するようで。
祈祷師が多かった。髪の毛の長さも量も半端じゃない。
遅い昼食を17時頃とり、ナスカの陶器博物館へ行き、お土産を買う。
ゆっくり回り過ぎて、パレドネス遺跡へ行けず。
ブレイディがごめんなさいと謝っていた。
21:00、イカのホテル「ホテル・マッソーネ」に到着。
ペルーでは一番有名なピスコサワーをテラスで飲む。疲れた。
目の前に・・・小川か?池か?何か有る。飲んだらどっと疲れが。すぐ寝る。
しかし、まだペルーらしい食事食べてないなぁ〜。
ここでポイント。
スリッパは欲しいな。後ヘアーブラシ、リンス。