ペルーへの旅 7日目
5月3日(日)
5:30起床。高山病は少し良い様だ。
6:00奥さん起床。だがしかし、彼女が高山病になってしまった。
人によってなるタイミングが異なるらしいが、まさにそうなった。
彼女は酸素の血中濃度が非常に高く、高山病にはならないだろうと思っていたが、
3400mの都市に居る中で徐々に薄くなったのだろうか。
1人で朝食を済ませた後、受付で簡易酸素ボンベを買う。
伝え方が悪く巨大ボンベを持ってこられたが断った。
コカ茶も無料で貰えたので、とにかく飲んだ。
その間テレビで日本でもインフルエンザが流行っているのを
NHKの衛星チャンネルで見る。変な時間にのど自慢をやっていた。
そりゃそうだ、時差が14時間、改めて知る。
4時間経ち、やっと奥さんの症状が軽くなる。
「良し!出掛けよう!」
12:00アルマス広場と言う大きな広場にでる。
スペイン式の町づくりは、必ず町の中心に広場を作る。
マチュピチュ村もそうだった。そして必ず教会=カテドラルが有る。
レストランに寄りまずは食事。日本人の多い店。
満腹は高山病に危険と言うので、7分目くらいにする。
本当はサクサイワマンと言う巨石遺跡に行きたかったが、体調も有り断念する。
ここも中学からの夢だったのだが、残念。
ちなみにサクサイワマンはクスコ北西にある要塞跡。
スペイン人に対抗するために2万の兵士と立てこもったが、
夜は闘わない風習だったため夜襲われ敗れてしまった。
特にここの石は巨大で、それでいて剃刀の刃も入らない程精巧である。
サントドミンゴ教会に入る。
正式には、元はコリカンチャと言うインかの太陽の神殿だったが、
スペイン人が全て破壊し、石組みだけのこして立てられた教会。
その石組みがもの凄い!信じられない様な加工が施されている。
割る事無く、まるで溶かしたかの様に削っている。
その上に立っている教会の記憶はハッキリ言って、無い。
作りの違いは歴然なのだから。スペイン人もビビったそうだ。
中庭には信じられない石が有った。風呂?水瓶?
どうやって割れやすい石をこのような形に出来たのだろう。
後で聞いたが、飾ってあった宗教画。
スペイン人に強要されたインカの人々が描いたそうだが、
細かい所にインカの絵を書き入れてささやかな抵抗をしていたそうだ。
怒りが先行し、その辺を見ていなかった。
当然金で飾られまくっていた神殿だったが、
それを全て剥がし、溶かし、教会の飾りにしてしまったそうだ。
なんとも悲しい・・・。
インカの石組みの通りを歩く。
どこかのテレビの取材をしている。人通りが多くなかなかうまく行かない。
そこに噂の12画の石が有った。
更に奥へ行くと14画の石が有る。
わざわざこう言う形にする意味はなんなんだろうか。
少しずらすのは地震に強くなるそうなのだが、これは・・・。
遊びにしては、凄過ぎる。さり気ないのもまた良い。
さり気ないと言えば、売り物の布の上で猫が丸くなっている。
やっと猫を見た。撮影したら1ドルと抜かしやがる。笑顔でバイバ〜イ!
アルマス広場にピューマ?ライオンをかたどった街灯が。
アップにしたらかなり笑える!
すっかり高山病も治り18:00ホテルに戻る。
疲れた2人は共に横になる・・・、すると!同時に高山病に!?
信じられない。気を抜いてしまった・・・。
レストランでの食事も中止に。なかなか現地の食事を楽しめない。寝る。
22:30何とか起きる。
シャワーを浴び、歯を磨き、明日の準備をする。
鼻毛が伸びていた。やっぱり空気が悪いのか。
乾燥するので風呂にお湯をためたのだが、赤土がたまっている。サビか?
この夜、2人は座った姿勢で寝る。高山病、怖し!
ポケットティッシュとウェットティッシュは必需品。
ペルーへの旅 8日目
5月4日(月)
4:00付けっ放しのテレビのNHKで目が覚める。
日本でインフルエンザが酷いらしい。GW渋滞もやっていた。
高山病だけど、ここは関係なくていいなぁ〜なんて思う。
5:00高山病も治ってくる。完全ではないが。そして朝食。
そう言えばこれがコカ茶ね。ボチボチ慣れていたなぁ〜。
6:00空港へ向かう。遂にクスコを離れる。タクシー7ソル。
7:40の飛行機が遅れるらしい。1時間と言って、何と4時間も。
天気が悪いらしい。アンデスの様子は良く判らない。
そう言えば、初めてセキュリティーを何も無く無事通過!嬉しい!
11:40スターペルーで出発。高山病もまだ残る。しかも寒い。
13:15リマ着。暑い!あら、高山病が治っている!苦しく無い!
バッグを空港へ預け、まずは今回のオリジナルツアーを手伝ってくれた
ミッキーツアーの太田さんに会いに行く。日本からのお土産を持って。
やっぱり大事ね!有ったら何かスキッとした。良い人だったし!
この後のアドバイスを貰う。
旧市街は危険なので、新市街のミラフローレスが良いと言う。
横を見ると、タクシーに地元のFM局のステッカーが!新鮮!
まずはインカマーケットへ行ってみる。日本人はほとんど居ない。
ここでサンポーニャと言う楽器を買う。あの”コンドルは飛んで行く”を吹く笛。
暫く歩くが、排ガスが酷くて喉が痛い。
”しまむら”そっくりな衣料量販店が有った。びっくり!
カフェに入り紫イモのジュース、チチャモラーダを飲む。
ずっと飲みたかったのだが、やっと飲めた。
ここのお店の店員はおっさんが多いのだがとても感じが良かった。
そう言えばこの手の車が凄く多かった。白タクらしいが、要はアルト5枚ドアだね。
暫く行くと「ラルコ・マル」という海岸沿いのお洒落なスポットが現れる。
全くペルーらしく無い所。何だか、寂しくなった。
ここが最後の観光になる。食事をするのだが、もう体力が残っていない。
鼻、喉、頭、胃、腸、全て調子が悪く、まさに満身創痍状態。
消化器系は特にダメ。そして、帰りの時が来る。
タクシーを探し交渉すると50ソルと言う。
19:50遂に帰路につく。なんと心が穏やかになった事か・・・!
熱海さんビーチの様な伊東オレンジビーチの様なそんな道を行く。
今までで一番安全運転のドライバー。嬉しい。
20:45空港に入る。何とここで兵庫のカップルにまた会う。
彼らはアトランタ経由で帰るらしい。2度と会わないんだろうな・・・。
ソルを残してもしょうがないので買物をしまくる。
23:00出発準備。カードを盗まれた青年がお金を貸して欲しいと言って来た。
もうソルは無い・・・。
23:40出発。食事も出るがもう食べられない。とにかく、寝る。